ご購入・お見積もり・修理サポートについて
1-1. 定価を教えてください。
オープン価格です。販売パートナー様へお問合せください。
1-2. リードタイムを教えてください。
製品別(標準在庫品、受注生産品)、数量によって異なります。販売パートナー様へお問合せください。
標準在庫品の場合、当社と販売パートナー様間のリードタイムは受注後7営業日が目安です。
1-3. 購入先(販売パートナー)を教えてください。
こちらに記載の各社様が販売パートナーとなります。 また、販売パートナー様は、タグベンダーでもありますので、サポートの効率性から、ご使用になるRFタグと当社リーダライタをセットでご購入頂くことを推奨しています。
1-4. リーダライタ単品、アンテナ単品での購入は可能ですか?
RFID製品は、電波法の規制対象となっており、リーダライタ/アンテナケーブル/アンテナの3点セットで「型式指定」を取得しています。 型式指定を取得した組合せで使用することが必須となるため、基本的には、リーダライタ単品、アンテナ単品での販売・サポートを行っていません。
ご不明な点はサポート窓口(rfid@takaya.co.jp)へご相談ください。
1-5. 付属品のACアダプタを単品で購入することはできますか?
ACアダプタは、保守用として単品でも販売しています。
お見積りや販売については、リーダライタの購入元にお問い合わせください。
ACアダプタの型番は、付属していたリーダライタやアンテナの仕様書または取扱説明書をご確認ください。
1-6. RFタグの取扱いはありますか?
弊社の事業領域は、リーダライタ装置の開発製造に特化しており、ICタグは製造販売は致しておりません。
一方で、RFIDの「性能」は、リーダライタ装置だけでなく、ICタグの仕様や性能に依存します。
例) 搭載チップ、使用コマンド、タグ感度(≒内部アンテナの大きさ)、タグの姿勢、タグが静止状態か移動中か。

そこで弊社では、ユーザ様を適切かつ効率的にサポートするために、リーダライタの直接販売をせず、基本的にタグベンダ経由でのみ販売しています。
弊社webサイトで表示しています通り、タグベンダ(≒当社製品の販売店)にご相談頂けますと、非常に効率的かと思います。

1-7. 機器の貸し出しは可能ですか?
性能や機能のお見計らい用としてお貸し出し可能です。
使用されるタグ(当社販売パートナー様)がお決まりの場合は販売パートナー様へご希望の機種、期間(基本は1週間程度)、 ご用途などを添えてご相談ください。
商流がお決まりでない場合、当社サポート窓口(rfid@takaya.co.jp)へご相談ください。
なお、ソフト開発用途には、貸し出し機ではなくターゲット機のご使用をお願いしております。
1-8. 故障した場合の修理方法・修理費用は?
センドバック対応となります。詳細は保証規定を参照してください。
動作状況をご確認いただき、修理依頼票のご記入をお願いしています。
不良調査費用は製品保証期間内(1年以内)であれば、無償で対応致します。
製品保証期間外の不良調査費用、および修理費用については購入先へお問合せください。
1-9. 修理の依頼はどうすればよいですか?
こちらをご確認のうえ、購入先へお問合せください。
1-10. 年間保守サービスはありますか?
当社ではご用意しておりません。
1-11. 機器の保証期間は?
納入後1年間になります。なお、「納入後」とは当社の出荷先への納品日を起算日とします。
詳細は保証規定を参照してください。
1-12. 機器の耐用年数はどのくらいですか?
以下のとおりです。ただし、耐用年数は目安であり、その期間の動作を保証するものではありません。
製品の設置環境や使用状況により変わります。
  • TR3シリーズ(ゲートタイプを除く):7年
  • TR3XMシリーズ:7年
  • TR3Xシリーズ:7年
  • ゲートタイプ:5年
  • 製品付属ACアダプタ:5年
1-13. 機器の修理対応期間はどのくらいですか?
修理対応期間は販売終了より7年間とさせて頂いております。
ただし、部品メーカの製造中止等、保守用部品の調達や生産が困難な場合、この期日以前に修理対応を終了させて頂く場合があります。
法規・規格について
2-1. 電波法とは何ですか?
RFID機器のように電波を放射する設備は、各国の電波法で定められた規制を遵守して使用することが義務付けられています。
日本国内では周波数帯別に次の電波規則が対象となります。

周波数 国内の電波法関連規則 備考
135kHz LF帯(長波帯) ・微弱無線局
・誘導式通信設備
免許不要
13.56MHz HF帯(短波帯) 誘導式読み書き通信設備(ARIB STD-T82) 型式指定
または
設置許可申請
2.45GHz マイクロ波帯 構内無線局(RCR STD-1) 免許登録制
特定小電力無線局
(RCR STD-29、ARIB STD-T81)
免許不要
920MHz UHF帯 出力1W以下 構内無線局(免許局・登録局)
陸上移動局(免許局・登録局)
免許登録制
出力250mW以下 特定小電力無線局 免許不要
2-2. TR3シリーズが適用される電波法はどれですか?
TR3シリーズは13.56MHz帯であるため、誘導式読み書き通信設備(ARIB STD-T82)が適用されます。
2-3. TR3シリーズを使用する際に電波法上の届出は必要ですか?
不要です。TR3シリーズは、総務省より「型式指定」の認可を受けています。 そのため、利用者は「設置許可申請」をすることなく使用できます。なお、型式指定の認可を受けた機器は、型式指定ラベルを貼付することで、認可を受けていることを証明しています。
なお、基板モジュール製品など装置へ組み込む場合、製品マニュアルへの型式指定番号の記載をお願いしております。
2-4. 基板モジュール製品を装置に組み込んで使用する場合、型式指定はどうすればよいですか?
下記(a)、(b)のいずれかになります。

(a) リーダライタの型式番号を転用し、装置としての型式申請は行わない
この場合、装置の取扱説明書などにリーダライタの型式指定番号を記載し、参照可能としてください。
記載例)
本機は、日本の電波法で認可された型式指定取得品を組み込んでいるため、高周波利用設備の設置許可手続きが不要となります。
リーダライタモジュール型式:TR3-C202
アンテナ型式:TR3-A202
型式指定番号:第 FC-10001 号
(b) 装置として新たに型式申請を行う
この場合、申請書類にリーダライタの型式指定番号を明記します。これにより当該の回路図や電波計測値を重複して提出することなく、申請が可能です。
2-5. TR3シリーズは海外で使用できますか?
TR3シリーズは一部の機種を除いて、日本国内の電波法許認可のみ取得した国内向けの製品になります。 海外でご使用になる場合、国内と同様に各国の電波法の許認可が必要となり、その国の電波法の規格調査・電波測定・申請などのお手続きに関しては原則お客様主体でご対応頂いております。
なお、申請資料として技術資料(回路図等)を求められることがありますが、その際には、秘密保持契約(または覚書)を前提とし、技術資料をご提供させていただく等のご協力をさせていただきます。
一部機種で海外電波法に対応している製品もございますので、詳しくはサポート窓口(rfid@takaya.co.jp)へご相談ください。
一例として、次の機種は海外電波法に対応しています。但し、納品先は国内のみとなり、海外への持ち出しはお客様にてご対応ください。また、仕様書・取扱説明書等の文書類は、日本語版のみを準備しています。
■米国電波法FCC対応品
・アンテナ内蔵据置タイプ TR3XM-SD01/TR3XM-SU01/TR3XM-SN02
・基板モジュールタイプ TR3-C202-A0-1/TR3-C202-A0-8
■中国電波法対応品
・アンテナ内蔵据置タイプ TR3XM-SD01-C/TR3XM-SU01-C/TR3XM-SN02-C
2-6. 海外への持ち出しの際、該非判定書類の発行は可能ですか?
対応致します。
該当製品が輸出貿易管理令及び外国為替令に基づくことを証明する該非判定書を発行しています。
「該当機種」「希望提出期日」「提出先」を添えて、購入先またはサポート窓口(rfid@takaya.co.jp)へご相談ください。
また、海外への持ち出しはお客様責任となり、サポート対象外となりますのでご了承ください。
2-7. リーダライタやアンテナ、アンテナケーブルを一部自製や他社製品を使用してよいですか?
電波法違反となりますので、自製や他社製の機器に接続することはできません。
必ず、当社のリーダライタ/アンテナケーブル/アンテナの組合せでご使用ください。
なお、アンテナケーブルを除く制御用ハーネスケーブルはお客様にて自製可能ですが、結線情報などは仕様にてご確認いただき、お間違いないようご注意ください。
ご不明な点はサポート窓口(rfid@takaya.co.jp)へご相談ください。
2-8. ISO/IEC規格とは何ですか?
国際標準化機構(ISO)及び、国際電気標準会議(IEC)が制定する国際標準規格です。
RFID分野では、周波数帯別に無線インターフェースが標準化・規格化されています。弊社では、機器により対応しているISO/IEC規格が異なります。型番のハイフン”-“の前の英数字がシリーズ名を表しています。

  • TR3シリーズ
    ISO/IEC15693、およびISO/IEC18000-3(Mode1)規格に準拠しています。
  • TR3XMシリーズ
    ISO/IEC15693、ISO/IEC14443(TypeA)、ISO/IEC18000-3(Mode1)、およびISO/IEC18092(212kbps,PassiveMode)規格に準拠しています。
  • TR3Xシリーズ
    ISO/IEC15693、ISO/IEC18000-3(Mode1)、およびISO/IEC18000-3(Mode3)規格に準拠しています。

    TR3シリーズ TR3XMシリーズ TR3Xシリーズ
    ISO/IEC 15693
    ISO/IEC 14443(TypeA)
    ISO/IEC 18000-3(Mode1)
    ISO/IEC 18000-3(Mode3)
    ISO/IEC 18092(212kbps,PassiveMode)

    ○:対応 -:非対応

2-9. RFID機器が医療機器(植込み型ペースメーカーなど)に対して影響を与えることはありますか?
総務省からの指針を基に(社)日本自動認識システム協会(以下、JAISA)からガイドラインが発行されていますのでご参照ください。

TR3シリーズは電波を使用したRFID機器のリーダライタです。そのため、使用する用途・場所によっては、医療機器に影響を与える恐れがあります。
医療機器への影響を少なくするために、ご使用につきましては、下記事項についてご留意をお願いいたします。

  • 植込み型医療機器(心臓ペースメーカ等)装着者は、装着部位をRFID機器のアンテナ部周囲22cm以内に近づかないようにしてください。医療機器に影響を与える恐れがあります。
  • 運用ガイドライン、調査研究報告書では、医療機器装着者に対してRFID機器であることを明示するため、機器に「RFIDステッカ」を貼り付けることを推奨しています。
    リーダライタのアンテナ部には「RFIDステッカ」を貼付しているか、製品に同梱して出荷しています。アンテナが装置などに組み込まれる場合、装置外部からよく見える位置に貼付してください。
2-10. 製品付属のRFIDステッカはどのように取り扱えばいいですか?
当社では、JAISAが定めたガイドラインに従い、RFIDステッカをアンテナ製品に付属しています。 同ステッカは、植込み型医療機器装着者への明示が目的となりますので、外部から見え易い位置に貼付してください。
RFID機器の操作の際、ステッカが貼付されていると、むやみに装着者の方へ向けて電波を放射しないといった、捜査上の注意を喚起することができます。
また、装着者の方には医療機関を通じてステッカの意味と注意事項が伝達されています。ステッカを貼付する、または表示することで、装着者の方へ注意を喚起することができます。
rfidsticker2
2-11. 電気用品安全法(PSEマーク)の適合証明書が必要ですが、発行可能ですか?
発行します。サポート窓口(rfid@takaya.co.jp)へご相談ください。
なお、当社製品のうち、電気用品安全法の対象機器は、「各種リーダライタに付属のACアダプタ」、及び「ゲートアンテナ付属の電源ボックス」になります。
RFID特性について
RFID特性については、 「TR3シリーズ導入ガイド」を併せてご参照ください。
3-1. リーダライタの交信性能が変化する要因にはどのようなものがありますか?
主に以下の要因があります。実際の使用環境、または同等の環境にて事前に性能確認することを推奨しています。

(1) 使用するリーダライタの出力やアンテナのサイズ
(2) 使用するRFタグ(特にRFタグのサイズが小さくなるに従い交信距離は低下します)
(3) アンテナに対するRFタグの姿勢(アンテナに対してRFタグが垂直の姿勢となる場合、交信距離は概ね低下します)
(4) RFタグの貼付対象(金属体に貼付、人体に接触、など)
(5) アンテナまたはRFタグの近傍に金属物等の導電性物質(平板、ループ状)がある場合
(6) 複数のアンテナが近接して設置されている場合の干渉
(7) 電源ラインやインバータなどの周辺ノイズ

詳しくは「TR3シリーズ導入ガイド」をご参照ください。
また、ご不明な点はサポート窓口(rfid@takaya.co.jp)へご相談ください。
現場環境における課題・問題点をお伺いした上で最適な技術サポートで対応致します。

3-2. 外観が同じRFタグでもRFタグの購入先を変えたら交信距離に変化がありますか?
メーカによってRFタグの設計・構造・周波数特性が異なるため、交信距離や安定性などが変化することがあります。
3-3. RFタグやアンテナが金属に近づくと何故性能が低下するのですか?
リーダライタ(アンテナ)とRFタグは電磁波(磁界)を利用して交信しています。
金属は磁界を遮蔽、吸収する性質があり、アンテナとRFタグの間に金属がある場合は、この影響によりアンテナとRFタグの交信ができなくなります。
また、アンテナやRFタグが金属に近づくことでインピーダンスや共振周波数がずれるため、交信性能が低下する場合があります。
したがって、アンテナを設置する筐体・造作などの材質には極力金属の使用は避ける対応が必要です。
詳しくは「TR3シリーズ導入ガイド」をご参照ください。
TR3シリーズ製品の特徴・仕様について
4-1. 対応RFタグにはどのようなものがありますか?
●TR3シリーズ
ISO/IEC15693対応の「Tag-it HF-I」「I・CODE SLI」「my-d」に対応しています。●TR3XMシリーズ
TR3シリーズが対応するRFタグに加えて、以下のRFタグが対応しています。
詳細は各種リーダライタの製品仕様書をご確認ください。

  • ISO/IEC15693、ISO/IEC18000-3(Mode1)
    MB89Rシリーズ
  • M24LR04E-R、M24LR16E-R、M24LR64E-R、LRIS64K
  • ISO/IEC14443(TypeA)
    MIFARE Ultralight、my-d move など
  • ISO/IEC18092(212kbps,PassiveMode)
    FeliCa Lite など

●TR3Xシリーズ
TR3シリーズが対応するRFタグに加えて、以下のRFタグが対応しています。
詳細は各種リーダライタの製品仕様書をご確認ください。

  • ISO/IEC15693、ISO/IEC18000-3(Mode1)
    MB89Rシリーズ
    M24LR04E-R、M24LR16E-R、M24LR64E-R、LRIS64K
  • ISO/IEC18000-3(Mode3)
    ICODE ILT-M

また、通信プロトコル仕様については、製品別の通信プロトコル説明書、およびRFタグのデータシートでコマンド仕様をご確認ください。

4-2. 交信距離、交信範囲はどの程度ですか?
各製品の交信距離を測定した資料を技術資料に用意しています。 ただし、使用するRFタグや周囲環境により交信距離は変化しますので目安としてご利用ください。

使用するタグがお決まりであれば、お見計らい用に機器のお貸し出しも可能です。
販売パートナー様(タグ購入先)、または当社サポート窓口(rfid@takaya.co.jp)へご相談ください。

4-3. リーダライタに型番末尾「-L」や「-S」の製品がありますが、違いは何ですか?
それぞれ以下の機能を実装したリーダライタになります。

「-L」: LED表示機能付きの外付けアンテナ(TR3-SA102、TR3-SA102M、TR3-PA001)と組み合わせる場合に使用するリーダライタ
「-S」: スイッチ機能付きの外付けアンテナ(TR3-HA101A、TR3-HA201A、TR3-HA301A)と組み合わせる場合に使用するリーダライタ
なお、RFタグのリード/ライト処理は型番に関係なく、いずれの組合せでも機能します。
4-4. 防水・防滴対応できますか?
TR3シリーズには、防水・防滴に対応した製品はありません。お客様にて別途防水ケースに入れるなどの対策を行ってください。
Bluetooth I/FハンディリーダライタTR3XM-SB01のみ防水防滴性能(IP53相当)を持っています。
4-5. 寒冷地(温暖地)など温度条件の厳しい環境でも利用できますか?
各製品の動作温度は「0~55℃(※)」となっています。この範囲内でご使用ください。
なお、耐用年数(リーダライタ:7年、ACアダプタ:5年)の環境条件は動作温度55℃(ACアダプタは40℃)環境下で使用した場合とします。
※製品付属のACアダプタの動作温度は、0~40℃になります。
4-6. ACアダプタの仕様が100~240Vとなっていますが、プラグ部が100Vコンセントの形状です。
弊社リーダライタは、日本国内の商用電源100Vを使用する想定のため、プラグ部は100Vコンセント形状となっています。 100Vで使用する想定ですが、仕様としてはより汎用性のある「100~240V」に対応したACアダプタを選定しています。
(一部の機種はFCCの認証をうけており、海外で使う想定もあるため、そのような仕様のACアダプタを選定しています)
形状の異なるコンセントに接続する場合は、お客様にて変換プラグを探していただく必要がございます。
4-7. PCにRS-232Cコネクタがないのですが、RS-232C I/F製品を使用できますか?
RS-232CをUSBに変換するコンバータ(ケーブル)をご利用いただくことで対応可能です。PCからはCOMポートとして認識します。

なお、当社にて動作確認済み(H14.7.10現在)のRS232C/USB変換ケーブルは以下の通りです。
・ラトックシステム社「REX-USB60F」
・FTDI社「USB232R-10-BULK」
※リーダライタとPC間に接続して、当社ユーティリティツールを動作させた検証結果です。
※上記製品は、当社にて動作確認を実施したものですが、動作を保障するものではありません。

4-8. 基板モジュール製品を装置に組み込む場合の注意点はありますか?
<アンテナ周囲の金属体による影響>
アンテナ、あるいはタグ近傍に金属体が存在するとアンテナ(タグ)の共振周波数がずれ、交信性能の低下が考えられます。
基本的にはアンテナを金属体から離した設計を推奨しています。
装置の構造上、アンテナ近傍に金属体を配置せざるをえない場合、実機環境をお伺いした上で適切な対策案を検討させて頂きますので、 サポート窓口(rfid@takaya.co.jp)へご相談ください。
<モジュールの固定方法>
R/Wモジュール等の基板を設置側筐体にネジ止めする際、基板のネジ穴が基板のGNDと導通しているため、金属スぺーサや金属ビスを使うことで、 筐体のアースに落とすことができます。
ただし、交信性能については筐体アースに落とした方が良い場合、落とさない方が良い場合があり、一概にどちらが良いとは言えませんので、 実機環境にてご評価頂き、ご判断をお願い致します。
GNDが安定して良い場合もあれば、逆に装置からのノイズを受けて性能に影響する場合もあります。
また、海外認証等のEMI試験対策としては、一般的に筐体アースに落とした方が有効な場合があります。
その他注意点など技術情報は「TR3シリーズ導入ガイド」をご参照ください。
4-9. アンテナの共振周波数をRFタグの共振周波数に合わせることは可能ですか?
できません。リーダライタの共振周波数は電波法の制限もあり13.56MHz固定です。
アンテナの共振周波数を13.56MHzからずらすことは効率が悪く、磁界強度は弱くなるため、交信距離は低下します。
また、ずれた状態での連続使用はリーダライタの破損、および耐用年数の低下の原因になります。
4-10. アンテナのケーブルを延長したいのですが可能ですか?
リーダライタとアンテナ間のケーブル長を延長することは可能です。
ただし、ケーブル長の変更は交信性能に影響するため、同等性能となる下表に示すケーブルの使用を推奨しています。 これ以外の長さをご希望の場合は別途ご相談ください。

出力タイプ ツイストペア線
(PHコネクタ)
同軸ケーブル
(SMAまたはPHコネクタ)
ショートレンジ 90mm(標準)
500mm
3m(標準)/10m
ミドルレンジ 2m(標準)/10m
ロングレンジ 3m(標準)/10m
4-11. アンテナのケーブルが長く余剰のケーブルはどのように配線すれば良いですか?
余ったケーブル部分はとぐろ状に巻いて配線した場合には注意が必要です。
近接配置されたアンテナの電波、あるいは周囲環境からのノイズをケーブルが拾う可能性があります。 ケーブルがとぐろ状になるとノイズを拾い易い状態になりますので、金属で遮蔽する、つづら折りに処理する、フェライトコアを巻くなどのノイズ対策が必要となる場合があります。
4-12. 1台のリーダライタに複数のアンテナを接続できますか?
はい、可能です。
据置型では、多チャンネル搭載の アンテナ外付け型リーダライタ、また、組込用モジュールとしては、 アンテナ切替基板を併用して複数のアンテナを制御する機器構成をご用意しています。
制御方法としては、上位コマンド制御(アンテナ指定後、各種コマンド実行)、及び自動切替制御 (リーダライタにてアンテナを順次切り替えながら自動でデータを上位へ送信する)が可能です。

  • ショートレンジ(100mW)
    ・アンテナ外付け型「TR3X-MD01-8/TR3X-MU01-8/TR3X-MN01-8」※最大8ch切替
    ※リーダライタの出力を100mWおよび300mWに切替可能
    ・組込用モジュール「TR3-C202+TR3-PS202」※最大8ch切替
    ※TR3-PS202カスケード構成時、最大64ch切替可能
  • ミドルレンジ(300mW )
    ・アンテナ外付け型「TR3X-MD01-8/TR3X-MU01-8/TR3X-MN01-8」※最大8ch切替
    ・組込用モジュール「TR3X-M101+TR3-PS202」※最大8ch切替
    ※TR3-PS201カスケード構成時、最大64ch切替可能
  • ロングレンジ(1W)
    ・アンテナ外付け型「TR3X-LDUN01-4」※最大4ch切替
4-13. カスケード接続とは何ですか?
アンテナ切替基板(8ch切替)を2段に接続して、最大64枚のアンテナを制御する方法です。
詳細は「アンテナ切替取扱説明書」を参照してください
faq_cascade
4-14. 複数のアンテナを接続する場合の注意点はありますか?
複数のアンテナを近接配置する場合、近接するアンテナ同士の干渉や誘導の影響を考慮する必要があります。
詳しくはHF帯製品 技術資料を参照してください。
4-15. 複数のアンテナを制御する方法はどのようなものですか?
以下の2通りの制御方法があります。

[リーダライタによる自動切替]
リーダライタへの設定により、アンテナ切替を自動切替制御に設定します。
連続インベントリモードなどの自動読み取りモード使用時、切替設定されたアンテナ台数分を順次切り替えながら「タグデータ+アンテナID(アンテナ番号)」を上位PCへ返信します。
[上位コマンドによる切替]
上位コマンドにより任意のアンテナを選択し、各種リード・ライト系コマンド処理を行います。
4-16. LAN I/FリーダライタのIPアドレスがわからなくなりました。初期化方法を教えてください。
  • TR3シリーズの場合
    LANインターフェース製品取扱説明書(4.2項)」を参照ください。
    「IPアドレス:192.168.0.1(デフォルト値)」で接続する方法を説明しています。「出荷時設定値」とは異なりますのでご注意ください。
    「デフォルト値」で通信を確立した後、LAN設定ツールIPSetの機能「初期化」を実行し、各パラメータを「出荷時設定値」へ戻してください。
  • TR3XM-SN01の場合
    TR3XMシリーズ取扱説明書(7.3項)」を参照ください。
    「IPアドレス:192.168.0.1(DEFAULT)」で接続する方法を説明しています。
    「DEFAULT」で通信を確立した後、LAN設定ツールIPSetの機能「初期化」を実行し、各パラメータを「出荷時設定値」へ戻してください。
  • TR3XM-SN02の場合
    IPSet2取扱説明書(4.6項)」を参照ください。
  • TR3X-LN01の場合
    IPSet2取扱説明書(3.4項)」を参照ください。
4-17. LAN I/Fリーダライタとの通信が出来なくなりました。解決方法を教えてください。
  • TR3-IF-N4、TR3XM-SN02、TR3Xシリーズ(LANタイプ)、TR3-G003A、TR3-G004(特定顧客向け専用製品)、TR3-L4N01-24(特定顧客向け専用製品)
    IPSet2取扱説明書「トラブルシューティング」を参照ください。
  • TR3シリーズ、その他機種
    LANインターフェース製品取扱説明書
    「トラブルシューティング」を参照ください。
4-18. ユーティリティツールTR3RWManagerで出来ることについて教えてください。
ユーティリティツールTR3RWManagerで出来ることについては、「TR3RWマネージャ 活用ガイド ダイジェスト版」をご参照ください。
4-19. TR3RWManagerを実運用で使用しても良いですか?
ご使用いただいて構いません。
ただし、当社にていかなる保証も致し兼ねますので、お客様のご判断と責任によりご使用ください。
[参照先]TR3RWマネージャ取扱説明書(ソフトウエア使用許諾契約書)に記載
4-20. TR3RWManager、IPSET起動時(終了時)にエラーダイアログが表示されます。
管理者権限で起動していないために管理ファイルが保存できない状況が考えられます。
実行ファイル(拡張子:exe)と同じフォルダに保存されているxmlファイルを削除した後、管理者権限にて起動してください。
TR3RWManagerの動作環境(バージョンにより異なる)を満たしていない可能性があります。
Microsoft .NET FrameworkなどPC環境をご確認ください。

以上の操作を行っても正常動作しない場合、当社サポート窓口(rfid@takaya.co.jp)へお問合わせください。

4-21. 各種コマンドの処理時間はどのくらいですか?
代表的なコマンドの処理時間(実測値)はHF帯製品 技術資料
に掲載していますので、上位アプリケーション設計時の参考にしてください。
また、ユーティリティツールTR3RWManagerにて各種コマンド試行によるコマンドレスポンスのログが確認できますので、併せてご確認ください。なお、リーダライタの設定変更により処理時間の短縮が図れますので、必要に応じてご検討ください。

  • 通信速度(出荷時設定 19200bps → 38400bps)
  • アンチコリジョンモード(高速処理モード ※TR3通信プロトコル説明書参照)
  • ReadBytes/RDLOOP系の内部処理(出荷時設定ReadSingleBlock → ReadMultiBlock)
4-22. 他社のリーダライタと比べ、データの上がる順番が違いますが、逆にできないですか?
できません。上位ソフト側でご配慮いただけますようお願いいたします。
なお、当社リーダライタは、ISO/IEC15693規格に従い、データ伝送をLSBファーストと定めています
4-23. オートスキャンモードなど各種動作モードの仕様(注意事項)を教えてください。
HF帯製品一覧「TR3通信プロトコル説明書(2章/7章)」を参照ください。

各種自動読み取りモードは、上位とは非同期に読み取ったデータを上位へ送信します。 RDLOOPモードは、「UID+任意指定データ(リーダライタのEEPROMにて設定)」を読み取り、読み取るデータは、ISO15693系コマンド(WriteSingleBlock等)でライトします。

オートスキャンモードで読み取るデータは、弊社独自のライトコマンド(SimpleWrite)でライトを行い、管理領域としてタグデータ領域の一部を使用します。 フォーマットの異なるRFタグのデータは読み取ることができませんのでご注意ください。

例えば、タグへのエンコードを(SimpleWriteコマンドを利用できない)RFID対応プリンタなどで実施される場合には、オートスキャンモードが利用できない為、 汎用性を考慮してRDLOOPオードの利用をご検討ください。
また、読み取りエリアを予め設定しておくのではなく、プログラム実行時に指定する方法として、RDLOOPコマンドもございます。

4-24. リーダライタをPLCに接続する際の注意点を教えてください。
  • ソフト開発方法
    「TR3シリーズ通信プロトコル説明書」に従ってソフト開発を実施いただくことになります。
    ソフト開発の参考に、リーダライタをWindows系PCに接続し、専用ユーティリティソフト「TR3RWManager」で動作させると、ログ画面にて送受信データや処理時間を確認できます。
  • よくあるお問合わせ
    PLC側のタイマー設定により、リーダライタからのレスポンスが受信できない
    →PLCのタイマー設定(リーダライタからの受診開始、および受信終了のタイミング)を適切に設定してください。
    また、リーダライタはコマンドにより内部の処理時間や応答タイミングが異なるので注意が必要です。
    RS232Cケーブルの結線仕様
    (PLCのコネクタ仕様に合わせてRS232Cケーブルを別途用意される場合など)
    →リーダライタが使用している信号は、Tx、Rx、GNDの3極のみ(2ピン、3ピン、5ピン)です。
    その他のピンは使用していません。
4-25. スイッチやセンサーなどをトリガーとして、リーダライタを制御することはできますか?
機種により仕様が異なります。

  • 据置タイプ
    リーダライタ自体に接点入出力の機能を持っていないため、上位側(PC、PLCなど)で機能を準備いただき、制御する必要があります。

    例)
    • 上位側に接点入出力ボードを接続
    • (スイッチやセンサーなどの)センサー情報を同ボードに入力
    • 上位側でタイミング制御し、リーダライタへコマンドを発行
  • 基板モジュール
    I/Fモジュール:TR3-IF-1C(RC232C)/TR3-IF-U1A(USB)/TR3-IF-N4(TCP/IP)
    リーダライタモジュール:TR3-C202
    I/FモジュールのIO用コネクタ(IO2信号)が、トリガー入力の機能を有しています。
    このIO2信号は、リーダライタモジュールのCPUのポートに接続されており、IFモジュール内部でプルアップされていますので、 センサー側の出力を無電圧a接点信号としてIO用コネクタの「GND/IO2信号」に接続することで実現可能です。
    リーダライタ側の設定を変更することで、IO2信号がLowレベル(=センサーON)の間だけ読み取り動作を行うことが可能となります。
    センサー出力がOFFの間は送信出力がOFFとなります。

    注) IO2がLowレベルの間だけ読み取りを行いますので、読み取り中はセンサー出力ONを維持する必要があります。
    センサー出力がチャタリングを起こすような仕様だと読み取りも安定しません。
  • ゲートタイプ
    ゲートアンテナタイプは外部リレー接点用の出力ポートを持っています。
    タグ読み取り時の音/ランプに連動して、リレー接点のON/OFFを行うことができます。この接点機能を利用することで、外部の機器と連動させることができます。
    リレー接点定格:最大DC60V/1A
ソフトウエア開発について
5-1. TR3シリーズのアプリケーション開発を行うには、どのような手段がありますか?
通信プロトコル説明書(無償公開)を参照頂き、開発する
製品付属の「通信プロトコル説明書」を参照頂き、開発することが可能です。
コネクション接続、コマンド生成、受信レスポンスのフォーマット解析などをすべてお客様にて開発頂く必要がございます。
なお、通信プロトコルはTR3シリーズ全機種共通の仕様になります。
HF帯製品一覧
からダウンロード可能です。
SDK(有償販売)を使用して開発する
SDKは.NET Framework用モジュール(DLL)とサンプルプログラムを含む製品となります。
SDKは、コネクション接続/切断、コマンドの生成、レスポンスの解析などを提供するDLL側で処理するため、①の手段と比較して、 お客様の開発工数を短縮することが可能です。
SDKの開発環境、およびSDKに含まれる関数の説明につきましては、
TR3 SDKTR3-SDKV2関数一覧をご参照ください。
当社にてシステム開発を請け負う
当社のソリューション事業部にご相談ください。
5-2. 通信プロトコル仕様はどのようなものですか?
HF帯製品一覧から機種別の通信プロトコル説明書のダウンロードが可能です。

通信プロトコル仕様は基本的に全機種共通の仕様になりますが、
機種により専用機能などが存在するため、説明書は個別にご用意しております。
下表に従い、当該資料をご確認ください。

  • ①TR3通信プロトコル説明書
  • ②TR3-C202通信プロトコル説明書
  • ③TR3XMシリーズ通信プロトコル説明書
  • ④TR3Xシリーズ通信プロトコル説明書
  • ⑤カスタムコマンド通信プロトコル説明書[ISO15693ThroughCmd編]
  • ⑥TR3-G003通信プロトコル説明書[TR3-G003専用コマンド編]
  • ⑦ゲートアンテナ通信プロトコル説明書[TR3-G003A/G004専用コマンド編]
機種
ショートレンジ TR3シリーズ
ミドルレンジ TR3シリーズ
ロングレンジ TR3シリーズ
ショートレンジ TR3-C202シリーズ
ショートレンジ TR3XMシリーズ
ロングレンジ TR3Xシリーズ
ゲートアンテナ TR3-G003
ゲートアンテナ TR3-G003A/G004
5-3. TR3シリーズはWindows以外(LINUX、シーケンサなど)のOSでも動作可能ですか?
可能です。ただし、SDKは利用できませんので通信プロトコル説明書を参照いただき、システムを開発いただくことになります。
5-4. SDKはどのようなものですか?
SDKは、.NET Framework用のモジュール(DLL)とサンプルプログラムを含む製品となります。
SDKは、コネクション接続/切断、コマンドの生成、レスポンスの解析などを提供するDLL側で処理するため、通信プロトコル説明書を参照して開発した場合と比較して、
お客様の開発工数を短縮することが可能です。
なお、DBアクセスなどリーダライタの制御に関係のない機能は備えていません。
SDKの開発環境、およびSDKに含まれる関数の説明につきましては、TR3 SDKTR3-SDKV2関数一覧をご参照ください。【QAサポートについて】
SDKには、ユーザ登録を頂いたお客様を対象に、ユーザ登録日から1年間のE-mailによるQA対応が含まれています。
5-5. SDKのサポートしている開発環境は?
開発環境はVisual Studio(2005、2008、2010、2012、2013、2015、2017)をサポートしています。
プログラミング言語はC#、VBにて動作確認済みでサンプルコードをご用意しています。
対応OS他詳細はこちらをご参照ください。
Java開発環境やLINUX OSに対応したSDKは用意していませんので、通信プロトコル説明書を参照していただき、開発いただくことになります。
過去にSDKをVBAやC++でご利用されたお客様はいらっしゃいますが、弊社で動作保証するものではなく、サポート対象外となります。
5-6. SDKのライセンスはどうなっていますか?
SDKは開発マシン1台につき、1ライセンス必要です。
また、SDKを利用して開発されたアプリケーション(オブジェクト)は当社で再配布を禁止するものではありません。
5-7. SDKの技術サポートは?
SDKには、ユーザ登録を頂いたお客様を対象に、ユーザ登録日から1年間のE-MailによるQA対応が含まれています。
5-8. タカヤにシステム開発を委託する場合はどうすればいいですか?
当社のソリューション事業部にご相談ください。詳細はこちらをご参照ください。
5-9. システム環境を新しいOSへ置き換えたいのですが、注意すべき点は?
機種に応じて、ドライバの更新が必要です。
USB I/F機器⇒最新のUSBドライバ(WEBからダウンロード可)をインストールしてください。
RS232C・LAN I/F機器⇒専用のドライバは不要です。
弊社SDKをご使用の場合、開発環境などサポート状況をご確認ください。
サポート状況
TR3-SDKシリーズ(旧バージョン)
TR3-SDKV2シリーズ